こんにちは、田中さおりです。
私は20代の頃、俗に言うブラック企業に勤め、心身を壊しかけました。
よくある事ではありますが、私が体験したブラックなものは
- どう考えても必要ないものに時間を使い残業の常態化、でも朝は早い
- もっと有用な代替え品を提案しようものなら生意気言うなとばかりに嫌な顔をされる
- 有給なんて取ろうものなら罪人扱い
- 定時で上がろうとするのも同じく罪人扱い
- 悪口陰口、足の引っ張り合いは当たり前
- にも関わらず飲み会やらみんなで食事はやたらとしたがる
細かいことで言えばまだまだありますが、まとめるとこんな感じです。
特に最後の、互いに嫌い合ってるの分かりきっているはずなのにナゾに飲み会やら食事会やらを、特定の人物だけではなく皆が皆、定期的に提案して「行こう!行こう!」となるのが全くもって意味不明でした。
全員、頭おかしいんじゃないかと当時は(今でも)普通に思っていました。
働き始めは何回か参加しましたが、
別に楽しくも生産性も何もない、悪口陰口グチばかりのネガティブしかないその会合に
「あぁ!もう無理!」
となり、
その後は何かと理由をつけて不参加を重ねていったら、
「ノリ悪いよね、というか空気読めないよね」
と、非常に嫌われる事態となってしまいました。
正直嫌われるのはどうでも良かったのですが(その事で悩む隙間もないほど、プライベートの家族問題の方が大変だったので)、
嫌われたことによって、
地味な嫌がらせやら、それによって自分の仕事が思うように進まず残業時間がさらに伸びてしまうことが何よりストレスでした。
この頃は健康状態もかなり悪かったです。
この記事では、当時の私と同じく仕事にストレスを抱え
「もう仕事辞めたい」
「ストレスでウツになりそう」
そういった悩みを抱えた人に向けて、
- 日本の仕事観や労働環境は海外から見たらいかにおかしいか
- その環境から抜け出しお金を稼いでいくにはどうしたら良いか
といったことを伝えていきます。
うつにならない方がおかしい日本の異常な労働環境
日本に住んでいると、日本の仕事観がどれほどおかしいかは、なかなか気づきにくいものです。
あるいは気づいてはいても、
「まぁ仕事なんてこんなものだ」
「辛いのはみんな一緒」
と不満やしんどさを押し殺している人もかなり多いと思います。
けれど、日本では当然とされている仕事観がいかに異常なのかは、客観的に今一度わたしたち日本人全員が知るべきであると私は思います。
一部の人間のみが認識しているだけ、
あるいは漠然とおかしいと思っているだけでは、働き方の改善なんてものはきっと永遠にしないですから。
まずは明確に知ることが重要です。
【おかしさその1】長時間労働する人が多い
日本人の不名誉な代名詞の一つが「ムダに働きすぎ」というもの。
過労死”karoshi”という言葉がそのまま英語辞典に載るほど、日本人の働きすぎは社会問題であるといえます。
こう言うと、
「アメリカのハイキャリアな人たちなんかは、日本人なんか逃げ出すほど仕事しまくってる、日本人の仕事量なんて生ぬるい」
と鼻息荒く反論してくる人がいますが、それは頑張れば頑張る分、輝かしい将来が約束されていて尚且つ、仕事の密度やレベルが日本とは雲泥の差だからでは?
と思ってしまいます。
そのハイキャリアな人たちだって、日本のように頑張った分が何も保証もされず、仕事の中身も生産性のないものばかりやらされるとしたら、普通に耐えられないでしょう。
話が少々それましたが、
日本人がいかに働きすぎなのか?
長時間労働者の割合を最近のデータを用いて海外諸国と比較してみると、
【日本】21.5%
出典:データブック国際労働比較2022
欧米諸国
【アメリカ】18.3%、【イギリス】16.1%
【ドイツ】8.9%、【フランス】12.3%
アジア諸国
【韓国】24.1%、【インドネシア】29.7%
【フィリピン】15.5%、【タイ】17.2%
日本人の約5人に1人(およそ半数)が長時間労働者という事実に驚きです。
欧米諸国に比べるとその水準が非常に高いのが分かります。
韓国やインドネシアの割合も高いですが、
だからと言って決して数値が低いわけではないので
日本人は総じて「働き過ぎ」と言えます。
【おかしさその2】有給取得率の低さ
日本人は働き過ぎな上に「有給取得率」も決して高いとは言えないです。
世界各国の有給取得率はこちら。
出典:エクスペディア 世界16地域 有給休暇・国際比較 2021
最下位ではありませんが、ほぼそれに近い数値で有給取得率が低いですね。
同じく長時間労働者割合の高かった韓国よりも数値が低い。
有給支給日数はアメリカ(10日)よりは多いものの、
取得率の低さの原因は、
会社や上司が休むということに非協力的なことが要因の1つと言えるでしょう。
それに加え、日本人は周りの顔色を伺い合わせてしまう気質の人が多いので、
「自分だけが休んでは申し訳ない」
「周りに迷惑がかかる」
そう遠慮して「休みたいけど休めない」悪循環になっている、と言えると思います。
私も有給というものは、まともに取った(取れた)記憶はありません…w
【おかしさその3】サービス残業が多く働き方の自由度が少なすぎる
国際労働比較のデータによると、
1985年時点の2092時間から、2020年には1598時間と減ってはいます。
出典:データブック国際労働比較2022
ただしこれは「サービス残業」が含まれていないデータです。
さらに日本企業は先進国の中では、フレックス制の採用が進んでいないことも問題。
※ちなみにフレックス制とは、出社や退社時間を働く側で自由に設定することができる制度。仕事が深夜に集中してしまうなどの場合、翌日の仕事の開始を遅らせるなどの調整ができる。
ドイツではフレックス制の勤務が認められている人が全体の31.2%もいます。
対して日本では、6.8%とドイツの1/4以下であり、ほとんどの人が出社時間が固定された「フルタイム勤務」となっています。
(厚生労働省調べで大企業のフレックス導入比率は11.2%)
生き方の多様化はずっと叫ばれてはいますが、
その中でも「働き方の自由度の拡大」は急務であると私は思います。
他の先進国は時代の流れに合わせて制度の見直しを積極的にしているのに対し、日本はいつまでも変わらないまま。
残業しまくりにも関わらず、
諸外国にGDP(国内総生産)の順位をどんどん抜かされまくっているということは、日本の労働環境がいかにムダが多いかが分かるというものです。
【おかしさその4】終身雇用制度
日本独自の雇用システム「一つの会社に定年まで勤める終身雇用」。
日本人は転職回数が少なすぎると言われたりしますが、実際はどうなのか。
出典:データブック国際労働比較2018
意外にも欧州諸国とそこまで変わらなかったりしますが、キャリアアップのための転職が当たり前のアメリカなんかと比べると、倍以上転職回数が少ないことが分かりますね。
日本での転職は「逃げ」や「問題のある人物」などのネガティブ方面に一方的に捉えられがちです。
個人的には何回か転職を重ねてみないと、
「それが本当に自分に合った仕事であり職場か?」
なんて分かるわけないだろうと思うのですが、
就活生の意識調査によると、44.1%の約半数近くの学生が「一つの会社に定年まで勤めたい」と希望しているようです。
けれど、今では終身雇用の廃止を進める企業も増えてきています。
安定なんてものはとっくにありません。
下記の給与の項でも理由を述べますが、
これから先の世の中では、自分の人生というものは会社に頼らず自分で面倒見る意識変革が必要です。
【おかしさその5】20年近く横ばいの国民所得
税金や保険料は年々上げられまくっているにも関わらず、日本人の所得はまるで上がっていません。
諸外国と比べるとどうなのかデータで見てみると以下の通り。
出典:データブック国際労働比較2022
日本以外のほとんどの国は、年々所得が上がっているにも関わらず日本はほぼ横ばいです。
労働環境も悪い上に給料も上がらない。
にも関わらず払う税金ばかり増やされる。
これでは働く意欲など持てという方が無理があります。
仕事や未来に何も希望が持てず病んでしまい、うつ病になる人が増えるのも当然というものです。
「結局転職や休職したって一時凌ぎで変わらないじゃないか」
私も会社員時代はそう絶望したのを鮮明に覚えています。
ですが、
明日にでも働き方改革が突然に起こるような奇跡は、そうそう起きるはずもありません。
このどうしようもない日本の労働環境から抜け出すには今のところ、海外で仕事をするというのが1つの大きな選択肢だとは思いますが、その場合は当然外国語を身につけるのが必須になってきます。
ですがビジネスシーンで問題ないほどの語学レベルを身につけるには、一朝一夕では不可能ですしある程度の時間を要します。
そもそも養う家族がいるような人であれば余計に、そうそう簡単にできる選択でもないでしょう。
だからこそ私がオススメしたい、今日から誰でも取り組める、これからの時代の働き方というものを下記から紹介していきたいと思います。
いつの時代でも仕事を生み出せる人間が最も強い。そしてそれを身につけることは難しいことじゃない
私が会社員時代、
親の借金問題や家族問題が色々とあり、プライベートの方でもかなりストレスを抱えていました。
仕事でもプライベートでも朝から晩まで、
ストレス、ストレス、ストレス…。
ストレスが恋人かってくらい、当時は常に鬱々とした気持ちで過ごしていました。
そうして、
もうかなり限界に達していた時に出会ったのが起業の世界です。
いきなり起業というと、
「うわ、怪しい…うざい」
そう思われるのを承知で、
あえて書かせてもらうと…
個人事業主、フリーランス、ノマドワーカー。
色々言い方がありそれぞれ意味合いも違いますが、
共通しているのは、会社などの組織に縛られず自分で仕事をするということです。
そういった働き方の中でも更に細かく言えば、
私がもっとも推したい働き方というのが、
「自分で仕事を生み出し、そして売る(お金に変える)」
というものです。
会社員でもアルバイトでもパートでも、
“組織に属して”働いていると、
「仕事を生み出す」という感覚がいまいちピンとこなかったりします。
そして難易度が高いように思いがちですが、決してそうではありません。
分かりやすい感覚としては、
「趣味でお金を稼ぐ」
というのが一番近いのかなと思います。
「それでツラい仕事から解放されるなら、みんなやりたいしやってるよ」
「趣味で稼げるほど甘くない」
そういった反論が返ってきそうですが、ごもっともです。
趣味、すなわち
「好きなことで稼ごう系」
これで上手くいっている人というは、実際にはごく一部でしょう。
たまたま時流に乗って上手くいっただけだったり、元より何か人にウケる特別なスキルを持っていたり、何となくの感覚で上手くやれちゃったり、など。
運の良さや、たまたまのスキルや、才能うんぬんのおかげで成功している人が、「好きなことで稼ごう系」には多いのは事実だと思います。
もっと言ってしまえば、
それら“だけ”があっても最終的には上手くいかなくなります。
理由は下記から。
好きなことで稼ぐにはマーケティングの勉強といったものが必須
運の良さ、たまたまのスキル、これらはあるに越したことはないですが、これだけでは例え上手くいっても「一時の成功」で終わってしまうのが必至です。
どんなに良い商品やサービスがあったとしても、まず売る力というものがないと、売れるというところまで結びつきません。
売る力を身につけるには、
商品やサービスをマネタイズするスキル(お金に変える力)、マーケティングというものを学ぶことが必要です。
極端な話、マーケティングスキルを身につければ、
道端に落ちてる石ころや苔とか、需要が無さ過ぎるようなでもない限り、何でも売れるようになります。
何でも売れるようになるということは、
「好きなことで稼ぐ」ということが、運でも才能でもなく
意図的に・合理的に・戦略的に、
できてしまうということです。
そしてそれらはパソコンとインターネットができる環境があれば、ノーリスクで出来てしまいます。
その昔は起業するとしたら、
店舗を借りたり、まとまった資金が必要だったりと、ハードルが高いやり方でしかやりようがありませんでした。
けれど今の時代ははネット環境とパソコンさえあれば、誰でも思い立った瞬間からお金がかかる心配もすることなく始めることができます。
仮に失敗しても、
それによって負債を抱えるような心配は、詐欺まがいなことでもしない限り必要ありません。
(マーケティングというものをちゃんと勉強すれば、失敗はしようもないですが)
当たり前ですが、
みんな辛くても働くことを辞められないのは、生活のため。
直接的に言ってしまえばお金のためです。
けれど、うつになりそうなほどツラい思いをせずともお金を得る真っ当な方法があるなら、絶対にそっちの方が良いですし、実際に私は起業の世界に飛び込んで仕事のストレスや悩みから解放されました。
もしあのまま会社員を続けていたら、完全に病み切っていたと思います。
マーケティングというものに興味を持った人は、下記で紹介する記事に私の事例が書いてあるのでぜひ読んでみてください。
まとめ:働くのがもうツラいなら、起業して自分で稼ぐ道を強くオススメする
日本の労働環境がいかに異常かというデータのまとめと、「会社員ではない働き方」を提案しました。
これまでのことをまとめると、
労働環境は世界で見ても最低レベルという悲惨さ。
仕事の満足感が低く、おかしな仕事観によって病む人は増え続ける一方。
事実私も会社員時代はかなり病みましたし、仕事なんてツラさしかなかったです。
明日にでも働き方改革でも起こって、仕事でツラい思いする人が少しでも減って欲しいと願うばかりですが、なかなかそんな事は残念ながら起きないでしょう。
であれば、
少しでも気力体力が残っているうちに、「自分の望む働き方・仕事」といったものに一度じっくり向き合うことを強くオススメします。
その際の選択肢として、「起業」というのはかなり推す働き方です。
マーケティングをちゃんと身につけ駆使できる人というのは、日本ではまだまだ数が少ないので希少スキルです。
語学を身につけるよりも難易度は低いし、
その気になれば1ヶ月もあれば学びを得ることができ、実践自体はパソコンとネット環境さえあれば今すぐにでも始められます。
・仕事に一生振り回され変わらない毎日を送るか
・新たな道を模索して思い切って行動するか
私は後者を選び、今の仕事ストレスのない人生を手に入れました。
初めはかなり勇気がいることではありましたが、
やってみると案外「意外とシンプルで難しくないんだな、もっと早く知りたかったな」と今では思います。
この記事が少しでも、あなたの悩み解決のヒントになれば幸いです。
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