こんにちは、田中さおりです。
私は映画やらアニメやらが好きで、1日に1本は何かしら映像作品を観るのですが、
夏だからなのかホラー映画をチョイスしたくなって、
久々に「リング」を観ました。
リングが公開された時は小学生の頃でしたが、
当時見たときは、夜にトイレに一人で行くのがメチャクチャ怖くなってしまうくらい、トラウマになったのを記憶しています。
(でも怖がりのくせにホラー好き)
主題歌の「きっと来る〜」の歌詞はそれこそ恐怖の象徴でしたw
ちなみに私は、
「きっと来る〜」=貞子ってくらい、恐怖のトラウマ的認知度の高い曲なのにタイトルも歌手が誰なのかもサッパリ知りませんでした。
が、今になって何か興味がわいて調べてみました。
そして曲を全部通して聞いてみて、
歌詞も良いし曲調も明るくてびっくりでした。
なんだ、めちゃくちゃ良い曲だったんじゃないか。
観た当時はあんなに怖かったのにw
映画では「きっと来る〜」の曲のサビ部分だけを使って、
恐怖演出を徹底したのは、すごく上手い仕掛けだなぁと今更ながら思いました。
リングの内容はざっくり言えば、
呪いのビデオを見たら一週間以内に他の人に見せないと死んでしまうといったもの。
映画では、ビデオを見てしまった松嶋菜々子さん演じる主人公・浅川玲子が、呪いを何とかするため7日の期限が来る前に、必死にビデオの真相を調べるといった流れ。
で、映画を観ていてふと思ったのが、
「あ、これってビジネスの成功と型が一緒だな」
ということです。
ビジネスが呪われてるとかそういうことではなくw
ビジネスの成功における普遍の法則=構造が一緒だなということです。
映画の内容や演出うんぬんは一先ず置いといて、
リングの話の設定自体は、ビデオテープの時代よりさらに昔の時代に流行った「不幸の手紙」と基本的には一緒。
他人が不幸の手紙に恐怖して右往左往しているのを見て
そんなの信じて馬鹿だなぁと言ってても、
いざ自分にそれが届いたら、なんか気持ち的に落ち着かないし怖いと感じる。
で、馬鹿馬鹿しいと言いながらも何となく怖いから結局送ってしまう。
そういった人間心理を巧妙に突いているから、
時代が変わってもある程度流行ってしまう。
繰り返し流行る=王道と言い変えられるな、と。
ちなみに不幸の手紙はサラッと調べてみると、昭和より以前にも「幸福の手紙」なるものがあったそうで、
「この手紙を◯人の人に送ればあなたに幸福が訪れる。その変わり送らなければ不幸になる」的なものが流行り、ちょっとした社会現象になってたそうな。
ちょっと話がそれましたが、
結局は”呪いの連鎖”が、広がる・広める手段が手紙からビデオテープに変わっただけ。
時代に合わせてツールや演出が多少変わっているだけで、人が確実に恐怖を感じる心理を元にしているから、何度も流行ってしまう。
とてもシンプルな構造だなと思います。
少し後の時代には不幸のメールなんてのもあった気がしますが、
これもツールがビデオからメールに変わっただけです。
つまりは元ネタ、根っこは一緒。
リングを観た人の中には、
「不幸の手紙とオチは一緒じゃん。ありきたりだよ」
そう言ってる人がネットの意見にもチラホラありますし、
「貞子怖すぎる〜!!」
と、当時盛り上がってたクラスメイトたちに対して、
「あんなもん、昔流行った不幸の手紙のただのパクリだよ。もっと怖い映画なんていっぱいあるよ」
と、ドヤ顔で大人気なく言い放った学校の先生もいました。
(盛り上がって楽しんでるところに、水を差されたクラスメイトたちは、以降その先生のことが大嫌いになっていましたが…w)
けれど肝心なのはパクリがどうとか
そう言ったことではなく、
繰り返し流行るものというのは、
それは言うなれば外しようのない王道ってことなんですよね。
分かっちゃいるけど惹かれてしまうという、
人間心理をベースに盛り込んでるから王道というものは外しようがないし、時代が変わっても通用し続けるわけです。
当たり前っちゃ当たり前なんですが。
貞子とかのホラー演出や、テーマ曲の使い方が秀逸だったのはもちろんありましたが、
リングは社会現象になるくらい大ヒットしました。
土台となるストーリーの設定が、人が恐怖を感じるものの王道だったからこそ、多くの人が恐怖して印象として刺さりまくって大ヒットの後押しをしたのだと個人的には思います。
リングほど大成功とまでは行かない作品でも、
王道を守っている作品は大体、よほどおかしなオリジナルを混ぜ込みでもしてない限り、誰の心にも刺さらない失敗作にはなってないなと、色んな映画を振り返って感じました。
これってビジネスと似てるなぁと思います。
ネットのない時代では、
自分の商売を繁盛させるために人を集めようと思ったら、
TVでCMやる、
チラシをポストに入れる、
商品のカタログを送る、
そういった手法で
マーケティングを行なっていたわけです。
私は起業してネットビジネスをしていますが、
人を集める手法として利用しているのがインターネットというだけで、
マーケティングの中身自体は、大昔から変わらない王道しか基本やっていません。
余計なオリジナルを挟まず、
人が商品を欲しいと思うようになる、既に完成された王道=型(テンプレ)を駆使しているだけで利益は上がるわけです。
これをビジネスに取り組んでから何度も経験していますし、
王道の中に程よく自分の個性を1〜2滴エッセンスとして加えるだけで、王道を踏襲したオリジナルというものが出来上がります。
王道をベースとしているので、
大成功まで届かずちょい成功にはなっても、大失敗は基本あり得ないんですよね。
ビジネスで大失敗する人の大半は、
必ずと言って良いほど、独特なオリジナル=我流をゴリゴリ打ち出してしまっているのが原因なことが多いです。
時代が進むごとに、「ツール」というものは変わりますが、
王道=型というのはまず変わることがありません。
王道も時代に合わせてブラッシュアップはされていってますが、基礎となる根っこの部分は永久不変です。
だから王道を極めるだけで、ビジネスにおける成功というは本当に難しくないし、自分の好きなことでもどうやったら成功できるのか、という思考が出来るようになります。
エンタメは王道ばかりじゃ外しはしないけど飽きられてしまったりするので、大成功させるには才能だったり感性だったりも必要で大変だと思いますが、その点ビジネスは本当に楽だなぁと思います。
王道を徹底して駆使するだけで、大成功と言われる領域にいけるので。
才能なんて1mmも要らない。
リングを観ながらそんなことを考えていました。
しかし久々に観てもリングは怖かった…。
日本のホラー映画独特のじわじわと来る恐怖感が、他のホラーに比べて頭ひとつ抜けてる作品だなと改めて思いました。
ハリウッドでリメイクされてそっちもヒットしたけれど、
貞子(ハリウッド版の名前はサマラ)が幽霊というよりゾンビみたいな見た目で、内容は良かったけれど、個人的にはやっぱり日本版の方が怖いと感じました。
夏だし、今週はホラー映画縛りで映画を楽しもうかと思いますw
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